植林活動 これまでの植林実績 157,926 植林スタンバイ数 17,051

第16回 2012年11月 内モンゴル自治区 - ササボク28,000本

2012年11月、 アース・ブレークスルーを通じて、内モンゴル自治区内阿拉善盟へササボクを28,000本植林いたしました。

現地レポート

中国・内モンゴル自治区にある阿拉善(アラシャン)盟は、砂漠化が深刻で、黄砂の発生源のひとつになっています。この地も昔は木々の緑が多く見られたのですが、放牧のやり過ぎなど幾つかの要因で土地が荒れ、砂漠が広がる結果を招いています。このままの状態を放置すると、地元の住民(元々は遊牧民)は生業を失い、「環境難民」(自然環境の変動により移住を余儀なくされる人々)の大量発生が懸念されます。また、上述の黄砂の発生量も甚大になると予想されています。
アース・ブレークスルーは、この地の「スピーディーな緑化による砂漠化防止」を目的に、「オイスカ・インターナショナル中国」と協力して、村落エリアでの「手作業による植林」と、村落から離れた半砂漠エリアでの「飛行機植林」(飛行機で上空から木の種を播く方法)をすすめてきました。
2013年は、その2つの植林方式に加えて、「トラック車両からの散水式植林」も本格開始する予定です。これは、荷台に貯水タンク(約8トン)を載せたトラックを用いて、満載した水の中に木の種や保水剤を投入し、ポンプの圧力でホースを通して散水する方式です。水とともに種や保水剤が広範囲に着地し、そこからの発芽・成長を見込んでいます。この「トラック車両からの散水式植林」は、飛行機植林よりもコスト安でありつつ、「手作業による植林」よりも簡易で広範囲の面積の緑化を可能にします。2012年10月に試験実施し、その際にはポンプの圧力が不十分で、十分な面積の散水ができない課題が浮き彫りになりました。ポンプの仕様の改良や、水に混ぜる種や保水剤の量の調整などを経て、2013年春の本格実施につなげていく意向です。

グリムスさんより頂戴いたしました貴重なご寄付に心より感謝申し上げます。昨年に続き、「梭梭(ササボク)」という木2万8千本分の植林に充てさせていただきました。この木は砂漠の乾燥に強く、根っこに漢方薬となる菌を寄生させることができます。梭梭が元気に育てば育つほど、根の菌も育ち、3年後には肉従蓉(ニクジュヨウ)という漢方薬の原料が収穫できます。こうして「植林」と「村人の現金収入」の一石二鳥となるため、この木を推奨しています。
今年も、植えた木が1本でも多く育つために、植林したあとの「水やり」を徹底し、ほぼすべての植林エリアに実施することができました。広大な砂漠ゆえに、ひとことで「水やり」と言っても、その実行には大きな労力が伴っています。水源は砂漠の中に点在する井戸に限られるため、大型の貯水トラックに水を貯めて、植林エリアまで移動して、ホースで散水します。

中国政府が「禁牧政策」(砂漠拡大防止のために、山羊などの遊牧を禁止する政策)を進めている現状では、地元の住民は別の生業を確立していくしかありません。そこで、広範囲の緑化とともに、地元住民に対しては、植林に伴う漢方薬の原料の栽培・養鶏やエミューの飼育などを軌道に乗せて、「砂漠での新しい農林畜産ライフスタイル」も普及を目指しています。

これからの苗木の成長と、村人の生計手段の向上を目指していきます。
これからも何卒よろしくお願い申し上げます。

植林委託NGO
アース・ブレークスルー アース・ブレークスルーは、「環境難民の発生を抑止すること」をミッションとしています。
環境難民とは、砂漠化・干ばつ・海水面上昇など環境や気候の著しい変動によって、移住や避難を余議される人々のことを指します。 国連大学の調査によると、「西暦2010年までに全世界で5,000万人を超える環境難民が発生する」といわれています。
環境難民という概念自体は、1980年代頃から研究者や国際援助機関の関係者のなかで論議されてきました。 しかしながら、その後現在に至るまで、事態は改善するどころか悪化しているというのが衆目の一致するところです。

いま求められているのは、「革新的な問題解決策」(ブレークスルー)を見出し、実行していくこと。 「アース・ブレークスルー」という名称には、そんな思いが込められています。

NGO名称 アース・ブレークスルー (英語表記:Earth Breakthrough)  [OFFICIAL SITE]
所在地 〒106-0032 東京都港区六本木3-1-27-2F
設立年月 2009年3月
代表者 菅 文彦
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